ティアマット
ステータスと能力
ティアマットの能力
名前の由来
大元となる元ネタは、メソポタミア神話(バビロニア神話)における原初の海の女神であるティアマト(tiamat)。
だが、魔界塔士サガのティアマットはドラゴン系の最上位モンスターであり、「4つのあたま」や「どくばり」、「どくぎり」という能力を保有している。これはメソポタミア神話のティアマトとはかみ合わない。
直接的に影響を受けたのはダンジョンズ&ドラゴンズ(以下D&D)の邪竜ティアマットであろう(D&Dの邪竜ティアマットは、メソポタニア神話の女神ティアマトを参考にしたもの)。
メソポタミア神話のティアマト
メソポタミア神話の創世記とされる、『エヌマ・エリシュ』に登場する女神で、夫であるアプスーとの間ですべての神々を生んだ母神。ティアマトの名は「苦い水(塩水)」を意味し、伴侶である神アプスーは「甘い水(淡水)」の意である。神としては海の力を用い、常に荒れ狂う、原始的混乱をもたらす女神とされている。
原初の創造における混沌の象徴であり、女性として描写され、女性の象徴であり、きらきら輝くものとして描写される。
彼女は新しい世代の神々の騒々しさに耐えられず、ついに神々の殺害を企てる。神々と戦うべくティアマトが生み出した「11の怪物(魔物)」と呼ばれる武装集団は、討伐に際し神々を大いに脅かしたが、ティアマトがマルドゥクによって討たれ敗北すると、ある者は処刑され、ある者は神々の配下となり、ある者は野へ下りたという。
この話が以下に記載するD&Dの邪竜ティアマットのイメージにつながったと考えられる。
D&Dの邪竜ティアマット
『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』では、「ドラゴンは善のメタリック・ドラゴン族(金属色の鱗を持つ)と悪のクロマティック・ドラゴン族(原色の鱗を持つ)の二大勢力に分かれている」という設定が現在では定着している。そして、クロマティック・ドラゴン族の女王として君臨するのが邪竜ティアマトである。
複数の化身を用いて暗躍しており、漆黒のローブを纏った黒髪の美女「The Dark Lady」が特に有名。本体は(配下のクロマティック・ドラゴンの能力を具える)黒・青・緑・赤・白の五つの頭と、毒針を有する尾を持つ巨大なドラゴン。
以下はファイナルファンタジーⅡのティアマット。
参考(メソポタミア神話のティアマト)
参考(D&Dの邪竜ティアマット)